この柱では、出題者が一つの問題を作り上げるまでを、作る順に追っている。前回は、文章のどこに傍線を引くか。今回は、その傍線部を、どんな形で問うか。
問題の型も有限


東大の問題は、なぜ型が割と多い。新しい先端の文章を中心に、短く2行で答えさせるような形で、なぜで聞くことが多い。京大の問題は、どういうことか型が多い。割と古い、アカデミックな文章を持ってきて、その内容についての読解力を問おうとする。そういう傾向にある、と見ている。
どういうことか型


なぜ型
対して、なぜ型の問題は、なぜにきちんと答えるのが実は結構難しい。質問文とその答えがちゃんと呼応しているかどうかを、確認しなければならない。だから授業でよくさせているのは、その質問文に対する答えの核の部分を15字程度で考えさせて、それに肉付けをする、という形。核になる理由は大抵本文の中に書いてあるので、それを探してくるところから始める。
例えば東京大学だと、論理の飛躍があるところになぜ型の問題を入れてきて、そこを埋めさせるような問題を出してくることがある。これは非常に難しい。だから、そんなにはしない。東大くらいしかしない気がする。
小説は、きっかけと心情をセットで


いずれにしても、評論にしても小説にしても、傍線部がある問題については、その近くに答えの根拠が大体あることになる。
設問文と模範解答は、一緒に作る


また、設問文は、実は、シンプルであればシンプルであるほど美しい。だから、「なぜか」「どういうことか」で聞いてくる東大や京大には、やはりそこの矜持があるのだろうと思う。
但し書きは、極力したくない


まとめ
- 問題の型も有限。8割は「どういうことか」型と「なぜか」型。残る2割が、違いを問う問題や小説の心情。
- どういうことか型は内容説明。難しい語・指示語・比喩を言い換えれば点になる。
- なぜ型は、質問文と答えの呼応が要る。核になる理由は本文の中にある。
- 小説の心情は、行動に傍線を引いて、きっかけと心情をセットで答えさせる。
- 設問文と模範解答は、常に呼応させながら一緒に作る。但し書きは、答案を想定して足すが、出題者としては極力入れたくない。
この柱では、出題者が一つの問題を作り上げるまでを、作る順に追っている。前回は本文を選ぶところまで。今回は、その文章のどこに傍線を引くか。 一冊買ったら、全部読む 出したい本が決まったら、あとは4000字を切り取るだけ? 出したいテーマ[…]
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