渡辺裕『サウンドとメディアの文化資源学――境界線上の音楽』
2024年度 大学入学共通テスト 本試験 第1問
あの《レクイエム》は典礼なのか、音楽なのか。そもそも「音楽」「芸術」という枠組みは、どこまで自明なのか。
『音楽』『芸術』をめぐる、決めようとする見方と、決められないとする筆者の見方の違い
音楽か典礼かを択一する見方(通念)
筆者の見方
典礼と音楽の関係をどう捉えるか
音楽か典礼か、どちらか一方に決める
決められない。典礼ごと全体が「作品化」され鑑賞される
コンテクストとまなざしの向き
歪みを取り去り、本来のコンテクストへ戻す
館の中で育ったまなざしが外へあふれ出し、同時に現実の時空が「聖域」へ引きずり込まれる
「音楽」「芸術」という概念の身分
最初から「ある」自明の前提
最初から「ある」のではなく「なる」もの
限定筆者は「典礼こそ本来の姿」という主張を「たしかに一面の真理ではあろう」と認めたうえで、単純な二分法には収まらないとして退ける。左は「誤った立場」ではなく「単純化された枠組み」。